Project Beacon

Project Beacon は、Nutanix の今後複数年にわたるプロジェクトです。データ中心の PaaS(サービスとしてのプラットフォーム)と同等レベルのサービスのポートフォリオを、Nutanix 上やハイパースケーラーのインフラ上を含め、場所を問わずネイティブに利用できるようにすることを目的としています。Project Beacon では、アプリケーションとデータを基盤となるインフラから切り離すというビジョンのもと、開発者がアプリケーションを一度構築すれば、その後は環境を問わず実行可能にすることをめざしています。これには、完全なマネージドサービスとしての PaaS データサービスの提供が含まれており、Nutanix Cloud Platform、Amazon EC2、Microsoft Azure Virtual Machines などの任意のインフラ上で、Nutanix がお客さまに代わって、サービスの監視、保守、セキュリティの確保を行います。

多くの企業 が、この 1 年から 3 年のあいだに、オンプレミス、パブリッククラウド、エッジなどを含め、複数の IT インフラ環境を導入することを計画しています。これらのインフラ環境間でのアプリケーションの移動は、コンテナや Kubernetes® の出現によって比較的容易になりました。しかし、多くの開発者が利用し、プログラムの迅速な開発と出荷に欠かせない PaaS サービスは、特定のパブリッククラウドに紐づいています。このため、コスト、コンプライアンス、時間その他の面を考慮してアプリケーションをより適切な環境に移そうとすると、高額な移行コストがかかってしまうのが実情です。この状況を変えようとしているのが Project Beacon です。

「Project Beacon におけるビジョンは、単一のインフラプロバイダーから切り離されたデータ中心の PaaSと同等レベルのサービスを提供することにより、開発者がアプリケーションを一度構築すれば、その後は環境を問わず実行可能にすることをめざすものです。 私たちは、企業がハイブリッド/マルチクラウドのメリットを、インフラレイヤーだけでなくアプリケーションデータレイヤーでも余すところなく利用できるようにしたいと願っています。」(Nutanix プレジデント兼 CEO Rajiv Ramaswami)

Project Beacon では、単一の API とコンソールの採用、Kubernetes® コンテナオーケストレーションとの統合、および複数の環境間の一元管理を実現することにより、企業に欠かせないデータ中心のプラットフォームサービスとして提供することをめざしています。サービスの特長としては、一貫性のあるシンプルな管理、モビリティの自動化、ポータブルライセンス、開発者によるセルフサービス、およびクラウド運用チームのための組み込みのセキュリティとガバナンスが挙げられます。これにより開発者は、ハイパースケーラのインフラ、オンプレミス、エッジのいずれでも一連のデータ中心の PaaS サービスを利用することができます。さらに、運用チームは、引き続きデータガバナンス、コンプライアンス、データ保護の管理を行うことができます。

「Red Hat® OpenShift™ は、業界をリードするエンタープライズ向け Kubernetes プラットフォームとして、お客さまが、あらゆるアプリケーションを場所を問わず構築、導入、管理できるように支援します。Nutanix の Project Beacon は、データ中心のプラットフォームサービスを、一貫して場所を問わず提供するというビジョンに基づいて、Red Hat のミッションを発展させるものであり、さらに Nutanix の最新のデータサービスで、Red Hat のオープンなハイブリッドプラットフォームに関する顧客の選択肢を広げてくれます。」(Red Hat 社長兼 CEO Matt Hicks 氏)

Nutanix は、まず、全てのアプリの基盤であるデータベースサービスを開始します。このプロジェクトの一環として、Nutanix Database Service™(NDB)のメリットをパブリッククラウドにおけるマネージドサービスとして拡張することをめざしています。Nutanix Cloud Infrastructure(NCI)で既に提供されている NDB データベースオートメーションと開発者によるセルフサービスを拡大し、ハイパースケーラのインフラ上のマネージドサービスとして提供します。

さらにその後、ストリーミング、キャッシュング、検索といった、一般的なデータ中心のプラットフォームサービスに拡大します。このプロジェクトは、モダンアプリケーションを構築する際に必要な全ての要素を提供することを目標にしています。マネージドサービスとして提供することで、開発者は、1 つのインフラに囲い込まれてしまうようなソリューションに依存する必要がなくなります。

「企業は、開発とイノベーションのスピードアップのため、パブリッククラウドサービスに依存するようになりました。しかし、その代償として、複雑化、高コスト化、ロックインなどの問題に直面せざるを得なくなりました。Project Beacon により Nutanix は、統合管理、モビリティの自動化、一度開発したアプリケーションを必要に応じて適切なインフラにデプロイする機能を通じてロックインを減らし、アプリケーション開発をシンプルにすることをめざしています。」(IDC インフラシステム・プラットフォーム・技術担当 RVP Dave Pearson 氏)

Project Beacon は、Nutanix の大胆な新しい挑戦を象徴するものであり、この行程を現在と将来のお客さまとともに歩んでゆくことに喜びを感じています。Project Beacon の最新情報および、今後発表される新しい機能やサービスのベータ版評価への参加をご希望のお客さまは、以下のフォームからご登録をお願いします。

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プレスリリース

Nutanix、ハイブリッド・マルチクラウド PaaS のビジョン「Project Beacon」を発表


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