サービスの概要

Nutanix ユニファイドストレージ

グローバルなデータ管理のための
シンプルでセキュアな統合データサービスプラットフォーム

概要

IT インフラは、ストレージに関する不安や問題を解消することで全体的な強化を図ることができます。レガシーなストレージシステムは、デジタル変革の障壁になりかねません。ソフトウェア定義のデータサービスソリューションである Nutanix ユニファイドストレージ(NUS)は、サイロ化されたブロック、ファイル、オブジェクトストレージの管理と保護の機能を単一のプラットフォームに統合し、IT 部門の生産性向上を支援します。分析、ランサムウェア対策、ライフサイクル管理、データ保護などの充実したデータサービスを提供する NUS を活用することで、急速に変化するアプリケーションニーズに適応し、管理の重点を日々のデータストレージ管理から戦略的なデータ管理にシフトできます。

「インフラの拡張の容易さを高く評価しています。ワークロードが着実に増加するなか、ノードの払い出しやクラスタへのリソースの追加が非常にシンプルで、しかもダウンタイムが全くありません。」(同センターでのファイルデプロイメントに関するコメント)

UW Medicine | Valley Medical Center
IT インフラサービスマネージャー   Jim Levy 氏

「データからのインサイトを提供し、古いデータを S3 に自動階層化して容易なアクセスを可能にし、データ増加に合わせてストレージを再利用できるスケーラブルなソリューションが必要でした。Nutanix Data Lens は、地理的に分散されたデータセンター全体でビッグデータ資産を管理し、ランサムウェア対策のセキュリティポリシーへの準拠を維持するのに役立ちます。これは全て単一の管理ビューで行うことができます。」(Data Lens を選んだ理由に関するコメント)

ARRB Systems RA
グループ IT マネージャー     Garth Brockton 氏

製品優位性

  • シンプルな管理:ストレージ管理者は、ファイル/オブジェクト/ボリュームの各ストレージを統合することで、データの断片化と拡散を削減し、1-クリックの操作と自動化でストレージを容易に管理できます。
  • スケーラビリティと高性能:1 ノードから小規模に始めて、性能を犠牲にすることなくペタバイトスケールまで拡張できます。エッジ展開向けにスケールダウンすることも、マルチクラスタおよびマルチサイトの環境にまたがるクラウドに拡張することも可能です。
  • セキュリティファーストの設計:Nutanix Data Lens には、ランサムウェアやサイバー攻撃の検知、防止、分析および攻撃からのリカバリを行うための堅牢なセキュリティツールが搭載されています。ユーザーアクティビティに対する監査の実行、異常の検知、リアルタイムでの対応を実行できます。組み込みのスナップショット、ディザスタリカバリ(DR)、WORM(Write Once Read Many)、イミュータブルストレージなどの機能を活用できます。
  • 柔軟な消費型モデル:ファイル/オブジェクト/ボリュームの各ストレージを全てカバーする消費ベースの単一のライセンスモデルで、ライセンス取得をシンプルにしています。お客さまのニーズに応じて、専用モードまたはハイパーコンバージドモードでデプロイできます。CA(継続的可用性)共有を提供する無停止アップデート機能により、アップデート時に VDI 環境でサービスの中断が生じるリスクを排除できます。

Nutanix ユニファイドストレージ:シンプルなソフトウェア定義のデータサービスソリューション

Nutanix ユニファイドストレージ

Nutanix ユニファイドストレージ(NUS)は、ファイル/オブジェクト/ブロックの各ストレージを単一のプラットフォームに統合するソフトウェア定義のデータサービスソリューションです。専用のストレージシステムが不要になることで、環境の運用が容易になり、IT 部門はインフラではなくアプリケーションサービスに集中できます。

NUS は Nutanix クラウドプラットフォーム(NCP)と組み合わせることで、スケーリング、性能、統合データセキュリティを実現できます。コア、クラウド、エッジなど、デプロイの場所を問わず、最新のアプリケーションやサービスを構築するための俊敏性、柔軟性、シンプルさを提供します。NUS は、S3 互換、SMB/NFS、iSCSI の各プロトコルを使用して、構造化データと非構造化データへのシームレスなアクセスを可能にします。

全てのストレージリソースを単一の管理ポイントで管理することで、複数のインターフェースの錯綜が解消されます。さらに、消費者グレードの設計により、ストレージに精通していないアプリ所有者、データサイエンティスト、セキュリティ管理者などのユーザーでも日々のストレージ管理とデータ管理のほぼ全てが処理できます。

ソリューションに組み込まれたデータセキュリティと分析により、データの使用実態についての詳細なインサイトを取得することができ、ランサムウェアやその他の悪意のある攻撃者による脅威の防止に役立ちます。NUS は、組み込みのランサムウェア対策により、サイバー攻撃の検知、防止、リカバリを支援します。

NUS アプリケーションサービス

機能

  • 事業継続性:RPO(目標復旧ポイント)ゼロを提供する同期レプリケーションにより、ストレージのダウンタイムのコストを削減します。Metro Availability(メトロ可用性)は、サイト障害、クラスタ障害、データ利用障害などの問題に対する保護を強化し、ミッションクリティカルなアプリケーションに高可用性(HA)ソリューションを提供します。
  • データレプリケーション:Smart Sync は、管理の複雑さを増したりサードパーティ製ツールを追加したりすることなく、エッジデータからコアデータへの同期をシンプルにします。エッジ、コア、クラウドの異なる環境にまたがるファイル、ブロック、オブジェクト、VM、コンテナのグローバルビューを、完全なデータセキュリティ、整合性、可用性で提供します。
  • データの移行:NFS 共有と SMB 共有の両方のデータをネイティブに移行できるため、Files ストレージを導入する時間を短縮し、迅速なペイバックと ROI を実現します。API を使用してデータ移行用の自動スクリプトを作成することもできます。
  • データ保護:異常なアクティビティの特定、ユーザーの振る舞いに対する監査、コンプライアンス要件の遵守により、データセキュリティのリスクをプロアクティブに評価して緩和できます。ランサムウェアやサービス拒否などの攻撃が発生した場合、または個々のファイルの特定にかかる時間が長すぎると予想される状況において、ファイル共有全体を迅速にリカバリできます。
  • 高性能な Objects Storage:Objects ストレージは、セキュアな S3 互換ストレージを備えたスケーラブルで高性能なソリューションです。ジオフェデレーション共通のグローバルネームスペースによる真のハイブリッド・マルチクラウドエクスペリエンスを提供します。Objects ストレージを利用することで、運用の簡素化、大容量データへの高速アクセス、ビッグデータ分析ワークロードのサポートを実現できます。

リソースおよび詳細

Nutanix ユニファイドストレージのライセンスには、STARTER と PRO の 2 種類があります。

STARTER:

  • ユースケース:バックアップ、アーカイブ、ビデオ監視システムなどの低コストのキャパシティニーズに適しています。
  • ストレージタイプ:ハイブリッドのみ。低頻度のランダム IO、高レイテンシの要件に適しています。
  • 提供機能:Files ストレージ2と Objects ストレージの機能
  • アドオン:セキュリティアドオンが利用できます。
  • デプロイ方法:Nutanix クラウドインフラ(NCI)モードおよび専用モードでのデプロイメントが可能です。

PRO:

  • ユースケース:性能と柔軟性が求められるユースケースに適しています。オールフラッシュ、ハイブリッド、マルチクラウドをはじめとする全てのワークロードに対応できます。
  • ストレージタイプ:Files、Objects、Volumes の各ストレージが提供されます。高頻度のランダム IO、低レイテンシの要件に適しています。
  • アドオン:セキュリティアドオンに加え、Metro File Sync(メトロファイル同期)や File Server Near-Sync(ファイルサーバー NearSync)といった高度なレプリケーションのアドオンが利用できます。
  • デプロイ方法:Nutanix クラウドインフラ(NCI)モードおよび専用モードでのデプロイメントが可能です。

ソフトウェアオプションについて詳しくは、Nutanix ユニファイドストレージのソフトウェアオプションのページを参照してください。

2Files は、クラスタ当たりの使用可能な容量が 500 TiB 以上でランダム IO が低頻度のデプロイメントでのみ利用可能です。

料金、デプロイメント、ライセンス利用規約

料金

  • NUS は、クライアントマシンとアプリケーションが使用可能な容量に対して、TiB 単位で料金が設定されます。
  • 標準価格は購入する容量に応じて異なります。例えば、5000 TiB の NUS Pro では、2000 TiB の NUS Pro よりも TiB あたりの標準価格は低額になります。
  • 複数サイトや複数クラスタにまたがって購入する容量の場合、容量を組み合わせることで、TiB 当たりの価格を最も抑えることができます。例えば、それぞれ 100 TiB のクラスタが 10 個必要な場合、1000 TiB を一括して購入することで、TiB 当たりの価格を最低価格にできます。

デプロイメント

  • NUS はソフトウェア定義のストレージプラットフォームであるため、ハードウェアプラットフォームの Webサイトに記載されているように、Nutanix アプライアンス、OEM プラットフォーム、サードパーティサーバー、パブリッククラウドプラットフォームなど、さまざまなベンダープラットフォーム上での利用、およびプラットフォーム間での移動が可能です。
  • NUS は、Nutanix クラウドインフラ(NCI)モード(NCI および NUS に対してライセンスが付与されたクラスタ)、または専用モード(NUS に対してのみライセンスが付与されたクラスタ)のいずれかのモードでデプロイできます。専用モードで実行する NUS クラスタでは、クラスタ内のノードごとに最大 1 つのユーザー/アプリケーション VM が許可されます。システム VM(CVM および FSVM)は、この制限にはカウントされません。ノードごとのユーザー/アプリケーション VM を増やしたい場合は NCI モードでデプロイする必要があります。
  • NUS の高度なレプリケーションおよびセキュリティの各アドオンは、専用モードのみで実行する NUS クラスタにのみ必要です。NCI モードで実行する NUS クラスタには、NCI の高度なレプリケーションおよびセキュリティの各アドオンを備えた NCI Ultimate または NUS Pro が必要です。
  • クラウドまたは別のオブジェクトクラスタに供用されて階層を構成するキャパシティは、ソース側でライセンスを取得する必要があります。例えば、プライマリストレージに 200 TiB、セカンダリストレージに 300 TiB を使用して階層を構成したファイルクラスタでは、そのプライマリクラスタ上の 500 TiB に対してライセンスが必要です。セカンダリストレージが Nutanix クラスタの場合は、追加のライセンスは不要です。階層を構成するセカンダリストレージの容量はプライマリ側で既にライセンスが付与されています。