サービスの概要

Nutanix クラウドインフラ - エッジ(NCI-Edge)

Nutanix クラウドインフラ - エッジ(NCI-Edge)は、小規模なエッジのデプロイに適した分散型インフラプラットフォームです。NCI-Edge は、NCI と同じ機能を提供します。サーバークラスタ内のコンピュート、ストレージ、ネットワーキングのリソースを単一の論理プールに統合し、レジリエンス、セキュリティ、性能、シンプルな管理性を備えたプラットフォームを実現します。NCI-Edge は、クラスタあたりの VM 数が最大 25 台、各 VM のメモリは最大 96 GB に制限されています。NCI-Edge の導入により、リモートオフィスやブランチオフィス(ROBO)や、その他のエッジのユースケースに Nutanix プラットフォームを効率的に拡張できます。

プラットフォームの構成要素

  • Nutanix AOS:ハイパーコンバージドインフラ(HCI)を可能にするスケールアウトストレージテクノロジー。
  • Nutanix AHV:NCI に組み込まれている軽量のクラウドハイパーバイザー。AHV は、エンタープライズグレードの仮想化機能と組み込みの Kubernetes サポートを提供します。
  • Nutanix Kubernetes Engine(NKE):Kubernetes のプロビジョニング、運用、ライフサイクル管理をシンプルにするエンタープライズ Kubernetes 管理ソリューション。
  • Nutanix Disaster Recovery:継続的に災害に備えるためのネイティブに統合された DR ソリューション。万が一の事態においてもデータ損失とダウンタイムを最小限に抑えることができます。
  • Prism:インフラ管理、認証、RBAC、既存の管理システムと連携するための REST API などの機能を提供する Prism Element および Prism Central を含む管理ユーザーインターフェース(UI)。
  • Insights:Nutanix で管理されているインフラに関するプロアクティブなアラートとサポート。
  • Lifecycle Manager(LCM):アップグレード時のオーケストレーションと管理を実行。初期導入には Foundation および Foundation Central を利用します。
  • Nutanix ユニファイドストレージ(NUS):ファイル/オブジェクトストレージ用の 1 TiB のキャパシティを提供。

NCI-Edge のエディション

  STARTER PRO ULTIMATE
 

NCI-Edge Starter

エッジデプロイ向けの基本的なインフラ機能のセット

NCI-Edge Pro

エッジデプロイ向けの充実したデータサービス、レジリエンス強化機能、GPU サポート、柔軟なデプロイメントオプション

NCI-Edge Ultimate

エッジデプロイ向けの高度なディザスタリカバリ(DR)、Kubernetes エンジン、フルスタックのセキュリティなどの機能を含むフルスイートエディション

利用可能な機能

AOS、AHV、NKE、ディザスタリカバリ、Prism、Insights、ライフサイクル管理を含む基本的な HCI 構成

  • 統合ストレージと仮想化管理
  • VM 中心のスナップショットとクローン、アプリケーション整合性スナップショット
  • NCI クラスタあたり 1 つの管理対象 Kubernetes クラスタ
  • データパス冗長性と RF2 による組み込みのデータレプリケーションとリカバリ
  • ノードレベルの可用性ドメイン
  • 基本的な圧縮(LZ4)および高度な圧縮(LZ4HC)、データ重複排除
  • クラスタ内 VM 向けのボリュームグループ
  • RPO が 1 時間以上の非同期レプリケーション
  • クライアント認証と Credential Guard

Starter の全ての機能および以下の機能

  • チューニング可能な Redundancy Factor(RF2 または RF3)
  • 可用性ドメイン:ノード、ブロック、ラック
  • イレージャーコーディング(EC-X)
  • VM 中心のストレージ QoS
  • VM フラッシュモード
  • NCI クラスタあたり最大 2 つの管理対象 Kubernetes クラスタ
  • 外部からのアクセスが可能なボリュームグループ
  • セルフサービスリストア
  • マルチサイト DR
  • クラスタロックダウン
  • vGPU、GPU パススルー
  • 高可用性(HA)保証フェイルオーバー
  • オーバーレイネットワーキング

Pro の全ての機能および以下の機能

  • 高度なレプリケーション:メトロ可用性、同期レプリケーション(RPO=0)、NearSync レプリケーション(RPO=1~15 分)
  • ランブックの自動化を利用した高度なオーケストレーション
  • データの最終暗号化(ソフトウェアベースおよび SED)
  • ネイティブ KMS
  • クラスタ間のライブマイグレーション
  • NCI クラスタあたり最大 2 つの管理対象 Kubernetes クラスタ
  • セキュリティとコンプライアンス強化のためのマイクロセグメンテーション
  • Nutanix Security Central

注:高度な暗号化、セキュリティ、クラウドネイティブの各アドオンは NCI-Edge Pro では利用できません。これらの機能が必要な場合は、NCI ライセンスをご利用ください。

利用可能な SKU

タイプ SKU のフォーマット SKU の例
新規 NCI-Edge ライセンス SW-NCI-E-[エディション]-[サポートレベル] SW-NCI-E-PRO-PR
新規 NCI アドオン SWA-NCI-E-[エディション]-[サポートレベル] SWA-NCI-E-SEC-PR
NCI-Edge の更新 RSW-NCI-E-[エディション]-[サポートレベル] RSW-NCI-E-PRO-PR
NCI-Edge のアップグレード USW-NCI-E-[元のエディション]-[元のサポートレベル]-2-[新しいエディション]-[新しいサポートレベル] USW-NCI-E-STR-PR-2-PRO-PR
エディション
STR:Starter
PRO:Pro
ULT:Ultimate
サポートレベル
PR:Production Support(プロダクションサポート)
MC:Mission Critical Support(ミッションクリティカルサポート)
FP:Federal Production Support(政府機関向けプロダクションサポート)
FM:Federal Mission Critical Support(政府機関向けミッションクリティカルサポート)
AP:Authorized Partner, Production Support(認定パートナーによるプロダクションサポート)
AM:Authorized Partner, Mission Critical Support(認定パートナーによるミッションクリティカルサポート)

提供中のアドオン製品

  • Nutanix ユニファイドストレージ(NUS):マルチプロトコルのユニファイドストレージ機能を提供する NUS は、任意の NCI クラスタにアドオンできます。NCI-Edge では、1 つの NCI-Edge クラスタごとに 1 TiB の NUS が無償で付属します。

料金、デプロイメント、ライセンス利用規約

料金

  • NCI-Edge は VM 単位の料金設定になっています。ライセンス購入の際は、パワーオン状態の VM の同時最大数をカバーするライセンスが必要です。

デプロイメント

  • NCI-Edge の期間ライセンスは、Nutanix アプライアンス、OEM プラットフォーム、サードパーティサーバー、パブリッククラウドプラットフォームなど、さまざまなベンダープラットフォーム上での利用、およびプラットフォーム間での移動が可能です。詳しくは、ハードウェアプラットフォームの Web サイトをご覧ください。
  • NCI-Edge ライセンスは、コアベースのライセンスを使用せずに専用のライセンスを取得したクラスタ上で実行する必要があります。1 つのクラスタ内で NCI-Edge ライセンスとほかのタイプの NCI ライセンスを混在することはサポートされていません。
  • NCI-Edge ライセンスは AOS 6.7 で利用可能で、Prism Central 2023.3 以降のバージョンが必要です。
  • NCI-Edge ライセンスは、1 つのクラスタ内で AOS ROBO レガシーライセンスと混在させることはできませんが、Prism Central の管理下にある各クラスタが NCI-Edge ライセンスのみを使用しているか、AOS ROBO レガシーライセンスのみを使用している場合は、Prism Central 内で混在させることができます。
  • NCI-Edge のエディションはクラスタレベルで決定されます。Starter/Pro/Ultimate のライセンスが混在しているクラスタの場合、デフォルトで最も最下位のエディションが適用されます。
  • パブリッククラウドにデプロイするには、Pro エディション以上が必要です。NCI-Edge Starter は、パブリッククラウドへのデプロイには利用できません。
  • 1 つの Edge クラスタ内で許可される VM の最大数は 25 台です。Edge クラスタ内の VM ごとに許可されるメモリ容量は最大 96GB です。
  • NCI-Edge クラスタ内のノード数は最大 5 台です。
  • NCI-Edge Ultimate の Nutanix Security Central の対象スコープは、Nutanix クラウドインフラを実行するインフラです。パブリッククラウドを対象にするには、NCM Security Central SaaS SKU が必要です。

ライセンス利用規約

  • 全ての SKU は期間ライセンスであり、6 か月から 60 か月の間で任意の期間を設定できます。ソフトウェアとサポートを継続して利用するには、ライセンスの更新が必要です
  • ディザスタリカバリの各サイトは個別のライセンスが必要です。
  • 暗号化のサポートは輸出法の対象になります。法律の適用などについて詳しくは、アカウント担当者にお問い合わせください。
  • Nutanix エンドユーザー使用許諾契約 は、全ての NCI-Edge ソフトウェアに適用されます。

関連製品およびサービス

  • NCI コアベースライセンスは、サーバーキャパシティベース(コア数)で料金が設定されるフル機能の汎用インフラプラットフォームライセンスです。NCI-Edge に適用されるクラスタサイズとメモリの制限がありません。
  • 新規のデプロイまたは大幅な拡張デプロイを実施の場合は、クラスタデプロイ向けのプロフェッショナルサービスのご利用をお勧めします。

注:本ドキュメントに記載の NCI-Edge サービスおよび全ての SKU は、Nutanix の PnP 2.0 プロダクトポートフォリオの一部であり、低価格かつ低割引の原則に従って料金設定されています。詳細については、Nutanix アカウントチームまでお問い合わせください。