サービスとしてのデスクトップ(DaaS)とは?

サービスとしてのデスクトップ(DaaS)は、サードパーティエンタープライズがホスティングする、クラウドベースのデスクトップ仮想化サービスです。サードパーティのクラウドプロバイダーは、デスクトップストレージ、コンピューティング、ネットワーク(デスクトップオペレーティングシステムを実行する仮想クラウドマシンを含む)などのあらゆるバックエンドリソースを管理します。サービスとしてのデスクトップ(DaaS)プロバイダーは、仮想デスクトップをエンドユーザーデバイスにストリーミングすることで、デスクトップとアプリケーションへの時間と場所を問わないアクセスを実現します。DaaSはマルチテナンシープロバイダーであり、大半のクラウドサービスオファリング同様、サブスクリプションベースとなっています。また、組織はローカルなデータセンター内のプライベートクラウドにデスクトップインフラストラクチャーを展開することもできます。

サービスとしてのデスクトップ (DaaS)

DaaSとVDIの違い

サービスとしてのデスクトップ(DaaS)は、第三者がホスティングと管理を行っている実質的な仮想デスクトップインフラストラクチャー(VDI)だと言えます。

どのデスクトップ・プロバイダーを利用するかを決める際の参考になる、相対的なメリットとデメリットをご紹介します。

DaaSソリューションがVDIに勝る点:

  • VDIに比べて導入や管理が容易で、HTML5に対応したブラウザをデスクトップで開くだけでよい。仮想化のエキスパートを抱える必要もありません。
  • エンドユーザーのニーズに合わせて、新しいデスクトップをオンデマンドで導入でき、ハードウェアを追加購入する必要はありません。
  • 完全な本番環境キャパシティで負荷がかかった時にどのようなパフォーマンスを発揮するのか確認可能。事前に大量の財務経費を払う必要はなし。
  • 使用した分のみを支払い、大量の初期投資はなし。
  • 設備投資の削減--実際には設備投資はかかりません。コンプライアンス上の問題から、DaaSソリューションをオンプレミスで実行することを選択しない限り、すべてOpEx(運用コスト)となる。
  • テクノロジースタックを管理する社内ITを解放して、仮想デスクトップ、クライアントの仕事、またはアプリケーションなどの作業に専念できるようにする。
  • BYODを有効にする。

最高のDaaSソリューションを選択する際は、ソリューションのホストされた場所、パフォーマンスレベル、拡張性、セキュリティ、そしてデータロケーションなど、幅広い主要な検討事項があります。

サービスとしてのデスクトップ(DaaS)とは?

サービスとしてのデスクトップ(DaaS)のユースケース

サービスとしてのデスクトップ は、季節性またはバーストを伴うユースケースに適しています。これには、臨時職員、季節労働者、および請負人へのサービス提供、事業継続性とディザスタリカバリ、合併または買収後のサービスプロバイダーとデータセンターの迅速なロールアウト、そして新たな支社の急速立ち上げなどが含まれます。

VDIがDaaSに勝る点:

導入の仕様によっては、長期的にはVDIの方がコストを抑えられる可能性があります。DaaSプロバイダーの場合は設備投資がないため初期費用が少ないものの、DaaSの展開コストはサブスクリプションモデル、またVMインスタンスのサイズやソフトウェアのエンタイトルメント(ライセンス)など、含まれている機能によって異なります。

特定の業界および国の規制要件は、DaaSを認めない場合があります。例えば、医療業界にはHIPAA法、そして金融業界にはSECの規制があります。欧州連合の一般データ保護規則(GDPR)など、データ主権をめぐる規制は地域によって異なります。

VDIは仮想デスクトップと基盤になるホステッド仮想インフラストラクチャーに対して優れたコントロールを提供します。例えば、DaaSにはUSBリダイレクトまたは複数モニターの利用など、満たしていない技術要件があります。また、VDIはパフォーマンスなどの問題に対する優れたコントロールを提供できるため、DaaSの場合のように「買い切り」することなくパフォーマンスを管理できます。VDIの場合、機密データをオンプレミスで保持できます。ただし、DaaSをオンプレミスの自社プライベートクラウド上で実行することもできます。VDIは、トラブルシューティングの際にもレイヤを取り除くことができます。これは、専門知識と十分なリソースがある場合に望ましいアプローチかもしれません。

ただし、どちらか1つを選択する必要はありません。いずれのアプローチも互いを補完することができます。ユーザーの中には、VDI導入にDaaSを重ねて導入したいと考える人もいます。例えば、DaaS市場ではユーザーがコードリファクタリングを一切行うことなく、レガシーアプリケーションを最新化できます。レガシー型WindowsアプリのすべてがDaaS環境でうまく動作するわけではありません。これは、レイテンシやハードウェア要件によるものです。オンプレミス型とクラウドホスト型のオプションの双方を持つことで、より多くの条件に対応し、高品質かつセキュアなクラウドコンピューティングユーザー体験を提供できます。

NutanixにおけるDaaSのメリット

Frameは、クラウドホストされたクラウドコンピューティングデスクトップ仮想化デリバリーサービスです。Frameを利用した企業は、Windows 10において、AWSやMicrosoft Azureなどのパブリッククラウドから仮想アプリとデスクトップを提供できるようになります。AHVの全面サポートを伴うFrameは、Nutanixのプライベートクラウドからセキュアな仮想デスクトップを提供できます。Frameは、組織が複数のクラウドからデスクトップを提供できるようにして、真のマルチテナントハイブリッド体験を提供します。しかも、シームレスなコントロールと管理を可能にする単一のコンソールを伴います。この柔軟性によって、組織は各VDIプロジェクトにとって最適なクラウド環境を選び、TCO(総所有コスト)、セキュリティ、地理的リーチ、そして第三者サービスを最適化できます。Frameは、クライアントやプラグインを必要とせず、グラフィックを多用するアプリケーションを処理するのに十分な性能を備えています。

サービスとしてのデスクトップ(DaaS)を利用する企業

Autodeskがサービスとしてのデスクトップ(DaaS)を利用

「Frameのおかげで、世界中の顧客からプレリリース版ソフトウェアに対するフィードバックを迅速に獲得でき、最終リリース前に重要な改善を施すことができました。」

AspenTechがサービスとしてのデスクトップ(DaaS)を利用

「私たちは、お客様が最も素早く当社アプリケーションをクラウドに展開できるプラットフォームとして、Frameを位置付けています。」

Kohn Pedersen Foxがサービスとしてのデスクトップ(DaaS)を利用

「正直なところ、Frameを目の当たりにした時は、ただ驚くばかりでした。そのパフォーマンス、リフレッシュレート、そして画面上で物事を円滑に動かす能力に圧倒されました。その様子を見た私は、上司に『絶対にこれを試すべきです』と言ったのを覚えています。」

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