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広島情報シンフォニー従量課金モデルでNutanixを採用し、柔軟に拡張可能なプライベートクラウドを構築

情報サービス事業を支えるプライベートクラウド基盤の新たな選択肢

業界

情報処理サービス業

課題

  • 複数のコンバージド環境のシステム管理負担増大
  • ハードウェア資産を持ちたくないという顧客ニーズ
  • 5年ごとに発生するシステム更新の負荷
  • 顧客社内のシステム管理者の高齢化

ソリューション

Nutanix Cloud Platform

  • Nutanix AOS
  • Nutanix AHV
  • Nutanix Prism
  • Nutanix Move

HPE GreenLake with Nutanix 

アプリケーション

  • 勤怠管理、給与管理、実績管理
  • グループウェア、ファイル管理
  • データベースサーバー
  • アプリケーションサーバー

「HPE GreenLake with Nutanixにより、初期調達コストを抑えながら将来を見据えた拡張が可能となりました。従量課金であってもリソースにバッファを設けられるため、急激なリソース不足にも柔軟に対応できます」

– 株式会社広島情報シンフォニー SIサービス事業部 副事業部長 佐々木健二 氏

導入によるビジネスのメリット

  • 仮想化基盤の一斉更改が不要になり、システム管理が容易
  • 2時間で拡張作業が容易に完了し、システム管理者の負担が大幅に軽減
  • ファームウェアの更新やノードの削除作業がわずか数クリックで完了
  • 従量課金モデルにより初期調達コストを低減し、柔軟にITリソースを拡張可能

課題

1988年に設立された株式会社広島情報シンフォニーは、広島県・広島市・株式会社サンネットの三者共同出資により、第三セクター方式で運営される重度障害者多数雇用のモデル企業として、障害者の職業的自立という社会的使命に取り組んでいます。障害者雇用を前提として設立した企業のため館内にはバリアフリー設備を整備し、通勤が困難な障害者社員はテレワークでテレビ放送(地上波・BS・CS)やYouTube用字幕データの制作に携わり、情報バリアフリー環境整備に取り組んでいます。

広島情報シンフォニーは、社屋にデータセンターを備え、広島県を中心とした中国地方の顧客に対し、サーバーやネットワーク機器をホストし、リソース監視やシステム運用などの受託処理を行っています。近年、同社ではプライベートクラウドだけではなく、AWSなどのパブリッククラウドを利用した開発や構築も取り扱っています。そうした中、顧客のシステム管理者の負担増加という課題を解決する必要性に直面するケースが数多くありました。

広島情報シンフォニー SIサービス事業部 副事業部長の佐々木健二氏は「弊社のお客様は、さまざまなITシステムに関する課題を抱えていました。例えば、5年ごとに発生するシステム更新、ハードウェア資産を持ちたくない、システム人員の高齢化、オンプレミスやクラウドの検討など、システム管理の課題に対する最適解を求められていました」と語ります。

ソリューション

こうした課題の解決策として広島情報シンフォニーが選んだのが、従量課金モデルで Nutanix Cloud Platformを採用し、お客様向けに柔軟なITリソースを提供できるプライベートクラウドを構築するという選択肢でした。これまでのインフラは、導入時期ごとに、VMwareやHyper-Vなど複数の異なるコンパージド環境が稼働しており、運用管理に一定の負担を強いられていました。佐々木氏は「弊社では、システムの長期利用、従量課金型でのサービス提供、システム管理の外部委託、クラウドリソースでの提供などが可能です。HPE GreenLake with Nutanixを採用し、弊社のサービスを付加して価値を高めたプライベートクラウドサービスを構築するのが最適だと考えました」と説明します。

いくつかの製品を比較検討した結果、Nutanixを採用することになりました。「Nutanixを選定した大きな理由は、優れた拡張性と5年後の移行コスト低減が期待できる点です。他社の場合、仮に2〜3年後にリソースを追加したいとき、そのサーバー製品が販売されている保証はなく、増設できない可能性があります。Nutanixなら、サーバーベンダーを統一する必要はあるものの、ノードを追加するだけでリソースの増強が可能です」とSIサービス事業部 インフラソリューション部 部長の梅木博氏は振り返ります。

今回の導入にあたり、従量課金モデルのインフラ調達サービスも活用しました。佐々木氏は「HPE GreenLake with Nutanixにより、初期調達コストを抑えながら将来を見据えた拡張が可能となりました。従量課金であってもリソースにバッファを設けられるため、急激なリソース不足にも柔軟に対応できます。また毎月の利用統計に基づいた自動予測により、リソースが不足する前にアラートや提案がなされる点も魅力的でした」と評価しています。

導入効果

2020年10月、3ノード構成のNutanix環境からスモールスタートし、翌年1月にはシステムを拡張しました。拡張作業は約2時間程度で容易に完了し、システム管理者の負担を軽減したいという課題解決にもつながっています。「製品検討時に、Nutanixが無償で提供するNutanix Moveで移行方法の評価をしていたので、VMwareやHyper-Vなど異なる仮想化システムが稼働していた環境から、今回新たに導入したNutanix環境へスムーズに移行できました」とSIサービス事業部 インフラソリューション部 インフラ課 主任の鳴石幸博氏は述べています。

導入後は、仮想マシンの動作遅延なく安定稼働しており、ファームウェアのアップデートが数クリックで完了するという手軽さも評価されています。佐々木氏は、「Nutanixを採用したことにより、5年後のハードウェアの保守期限満了に伴うシステムのリプレースについての課題も払拭できました。仮想化基盤の一斉更改やデータや仮想マシンの手動での移行作業も不要になり、保守期限満了のノードの取り外しもPrismからたった2クリックで簡単に操作できます」と語ります。

システムをすべて統一したことで、サポート専用窓口の一元化に成功しました。「導入時に一部ファームウェアの不具合がありましたが、その際も日本語で迅速に回答いただき、スムーズに対処することができました。またNutanixのサポートは24時間365日対応であり、必要に応じてリモート対応を依頼できる点も評価しています」と佐々木氏は評価します。

今後の展開

今後のBCP対策として、オンプレまたはクラウドへのディザスターリカバリ(DR)の実現も可能になりました。今回は、広島情報シンフォニーのデータセンター内にプライベートクラウド環境を構築しましたが、今後は、任意のロケーション・構成での導入も進めていく予定です。

「Nutanixを選定した大きな理由は、優れた拡張性と5年後の移行コスト低減が期待できる点です。Nutanixなら、ノードを追加するだけでリソースの増強が可能です」

– 株式会社広島情報シンフォニーSIサービス事業部 インフラソリューション部 部長 梅木 博 氏

「Nutanix Moveで移行方法の評価をしていたので、VMwareやHyper-Vなど異なる仮想化システムが稼働していた環境から、今回新たに導入したNutanix環境へ スムーズに移行できました」

– 株式会社広島情報シンフォニーSIサービス事業部 インフラソリューション部 インフラ課 主任 鳴石 幸博 氏