Nutanix、AI とハイブリッド・マルチクラウドの導入を推進する Nutanix Cloud Platform のパートナー協業と主要イノベーションを発表
著者: Aaron Delp / Patrick Campbell
バルセロナで開催されている年次カンファレンス「.NEXT」において、NutanixはNutanix Cloud Platformの一連のイノベーションを発表しました。これには、お客様がエンタープライズAIの導入を加速させるための最新のビジョンや、分散環境全体の運用を簡素化する新機能などが含まれます。これらの発表は、企業がクラウドの複雑性を軽減し、ビジネスの成果に集中できるように支援するという当社のコミットメントを強化するものです。
NutanixとDell Technologies、、ハイブリッド・マルチクラウド向けの新しい共同ソリューションで協業
Nutanixは、インフラストラクチャーのモダナイゼーションとモダンアプリケーションの開発により、顧客のデジタルトランスフォーメーションを加速させるためDell Technologiesとの協業を発表しました。この協業により、企業はDellとNutanixのハイブリッド・マルチクラウドソリューションを活用することで、ITの運用、回復力、柔軟性を向上できます。
AHVハイパーバイザーを採用した演算用のNutanix Cloud Platformのメリットと、ストレージ用のDell PowerFlexのメリットを兼ね備えた製品として、Nutanix Cloud Platform for Dell PowerFlexが登場します。演算リソースとストレージリソースの独立したスケーリングが必要なエンタープライズは今後、Dellのリニアに拡張可能なストレージを、Nutanixソフトウェアにシームレスに拡大できます。また、Dellは同社製サーバーとNutanix Cloud Platformを組み合わせた、統合型のターンキー型ハイパーコンバージドアプライアンスを提供します。このソリューションは、PowerEdgeのサーバーモデルと構成のポートフォリオを広く取り揃えることで、広範なアプリケーションの要件に対応できるものとなります。
Nutanix、GPT-in-a-Box 2.0でAI機能を拡張
Nutanixは、NVIDIA NIM推論マイクロサービスやHugging Faceの大規模言語モデル(LLM)ライブラリとの連携機能など、Nutanix GPT-in-a-Box向けの新機能を発表しました。さらに、AIソリューション/サービスの代表的なパートナー各社を集結させることで、Nutanix Cloud PlatformとGPT-in-a-Boxを用いた生成AI(GenAI)アプリケーションの実行、管理、保護を支援するためのNutanix AIパートナープログラムも発表しました。Nutanix GPT-in-a-Boxは、モデルおよびデータストレージ用のNutanix ObjectsとNutanix Filesとの緊密な連携により、エンタープライズAIの採用を簡素化することを目的としたフルスタックソリューションです。
NutanixとNVIDIA、企業におけるAIの採用促進で協業
NutanixとNVIDIAは、企業が生成AI(GenAI)のより容易な採用をできるよう支援することを目的とした協業を発表しました。NVIDIA NIM推論マイクロサービスとNutanix GPT-in-a-Box 2.0が連携することで、お客様は企業からエッジにおよぶ環境で、拡張性とセキュリティに優れた高性能GenAIアプリケーションを構築できます。
この協業により、NutanixとNVIDIAは、Nutanix GPT-in-a-Box 2.0を活用し、AIモデルの導入を簡素化し、企業向けAI/MLアプリケーションをより効果的・効率的に実行できるようにします。この結果、現在も拡大を続けるNVIDIA NIMマイクロサービスのカタログを企業全体とエッジで活用でき、データサイエンティストのチームに頼ることなく、GenAIイニシアチブを迅速に推進できます。
Nutanix、モダンアプリケーションのKubernetes運用を簡素化
Nutanixは、Kubernetesを使用したコンテナベースのモダンアプリケーションの管理を簡素化するNutanix Kubernetes® Platform(NKP)を発表しました。CNCF準拠の包括的なクラウドネイティブスタックにより、オンプレミス、ハイブリッド、マルチクラウドの環境でKubernetesクラスターをセキュアに管理するための一貫した運用モデルをプラットフォームエンジニアリングチームが得ることで、NKPを使用する顧客企業はより迅速にイノベーションを実現できます。これにより、最終的にあらゆる環境で実行可能な、クラウドネイティブなコンテナ化アプリケーションの導入を拡大できます。
NKPは、新たなクラスのKubernetes Platformエンジニアリングチームをターゲットとしており、企業の回復力、Day2運用、大規模なモダンアプリケーションへのコンプライアンスをもたらします。一例として、オンプレミスでNutanix上のコンテナを実行するクラスターと、パブリッククラウドで実行されるクラスターを一つの管理画面で管理することが可能になり、簡素化と運用コストの削減ができます。また、一般的なパブリッククラウドKubernetesサービスや、接続環境とエアギャップ環境の両方など、非Nutanix環境で実行されるクラスターの管理にも対応します。この結果、顧客企業のアプリケーションにクラウドネイティブアーキテクチャを採用する際のハードルが解消され、より迅速にイノベーションを実現できます。
Nutanix、ハイパーバイザーのイノベーションの進化を通じ、企業のモダナイゼーションを推進
Nutanixは、企業のインフラストラクチャーの迅速なモダナイゼーションを支援するNutanix AHVの新たな導入オプションとプログラムを発表しました。この新たな取り組みでは、従来のサーバーハードウェアの投資を再利用しつつ、より柔軟な導入を可能にすることで、ワークロードとコスト管理のさまざまなニーズに対応します。このほか、仮想化とコンテナ化の新たなプラットフォームを求める顧客企業を対象とし、回復力を強化しつつ、エンタープライズ規模の導入をサポートするものとして、Nutanix AHVハイパーバイザーの新機能も発表しました。
Nutanix、持続可能性の進捗状況の追跡を支援する電力監視機能を追加
Nutanixは、Nutanix環境の電力消費を可視化するNutanix Cloud Platformの新機能を発表しました。利用中のハードウェアの測定値がほぼリアルタイムで更新されることで、企業はこれに基づき電力消費に関わる持続可能性計画を向上できます。顧客企業はNutanixダッシュボード内で電力指標を可視化して、自社の環境全体でエネルギーの利用状況をより深く理解できます。
Nutanixクラウドインフラストラクチャー(NCI)に採用される今回の新機能では、仮説や「典型的な」消費値に基づく推定ではなく、エネルギーの使用状況に関するより詳細な情報が得られることで、顧客企業は上述のプロセスを簡素化できます。さらに、これはNutanixのX-Rayベンチマークツールで最近リリースされた機能もベースとなっており、提供される電力とエネルギーの情報は、実環境のシナリオで他のパフォーマンス指標(CPU、メモリ、IPOS等)と照らし合わせて比較できます。この結果、シミュレーションに基づく具体的なワークロードを対象に、電力とエネルギーの使用状況をより深く理解して、入手可能な最善のデータに基づき、より情報に基づく意思決定を行うことが可能です。
概要
.NEXT 2024の発表の詳細およびその他の最新情報は、Nutanix ニュースルームをご覧ください。
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