第 4 世代 AMD EPYC™ 9004 シリーズプロセッサ:
AMD と Nutanix による技術協力の新たなマイルストーン
著者: Nutanix シニアプロダクトマネージャー Sheetal Sabharwal
AMD は本日、最新のプロセッサである EPYC™ 9004 シリーズの市場投入を発表しました。これは、AMD と Nutanix の技術協力における重要なマイルストーンです。AMD と Nutanix の両社は、常にお客さまを第一に考え、イノベーションに注力しています。Nutanix はガートナーの HCI 部門のマジック・クアドラントにおいてリーダーの 1 社として 5 回位置付けられており、NPS スコアは 90 を超えています。AMD は高性能コンピューティング分野の技術リーダーであり、AMD EPYC プロセッサに関しては、ほぼ全ての種類のアプリケーションおよびワークロードにおいて 250 以上の世界記録を保持しています。
AMD EPYC 9004 シリーズのプロセッサは、次世代コンピューティングのエクスペリエンス向上を加速させるという AMD の使命のもとに開発されました。ソケットあたり最大 96 コアの高性能「Zen 4」アーキテクチャを採用するとともに、5 nm プロセス技術による高エネルギー効率を実現しています。また、高性能な DDR5 DIMM、PCIe® Gen 5 による高速 I/O、12 本のメモリチャネルを新たにサポートし、大量のメモリを消費する AI、ML、HPC、大規模インメモリコンピューティングに必要なリソースを提供します。さらに、セキュリティ第一の原則に基づいて開発されており、AMD Infinity Guard を搭載することで、ソフトウェアとシステムの両レベルでワークロードを保護します。
両社による共同ソリューションは、Nutanix と AMD EPYC プロセッサがもたらすハードウェアとソフトウェアのイノベーションの相乗効果により、お客さまに提供する価値を最大化します。また、コンピューティング、ストレージ、ネットワークという 3 階層インフラの限界を乗り越え、オンプレミス、クラウド、エッジのさまざまなワークロードにわたってクラウドライクなエクスペリエンスを提供します。AMD データセンターエコシステム&アプリケーションエンジニアリング担当 CVP の Raghu Nambiar 氏が、両社共同の取り組みをどう実現したかについて、自身の考えをこちらのブログで述べています。
AMD と Nutanix の連携は、2018 年の AMD EPYC 7001 シリーズを使った研究開発初期調査の取り組みにまでさかのぼります。それ以降、AMD EPYC 7002、7003 シリーズの HPE、Dell、Lenovo 3 社とのコラボレーションも経て、現在の幅広いポートフォリオにまで発展しています。ポートフォリオには、Nutanix に重点を置いた主要なソリューションと、そのコンポーネントのさまざまな選択肢が含まれています。
AMD EPYC ファミリーは、コア数、クロック周波数、パワーエンベロープといった主要なベクトルを最適化することで、卓越した価値と性能を発揮します。ソケットあたり最大 96 コアを搭載できる第 4 世代 AMD EPYC プロセッサは、エンドユーザーコンピューティング(VDI)やコンテナランタイムに適しています。サーバーあたりのデスクトップ密度やコンテナ密度を最大化できるため、TCO の削減に役立ちます。他の端的な例として、クロックスピードが速いほど望ましいデータベースアプリケーションが挙げられます。AMD は、このようなユースケース向けに、コア数を抑えて周波数を高くした CPU も提供しています。さらに、AMD Infinity Guard のセキュリティ機能はハードウェアに組み込まれているため、システムリソースを消費することはありません。Nutanix のソリューションは、Secure Memory Encryption(SME)と Secure Encrypted Virtualization(SEV)を利用して、性能を犠牲にすることなく、機密性を確保したコンピューティングを提供します。
お客さまに最適なプラットフォームを選択していただくために、Nutanix は、AMD EPYC プロセッサベースのソリューションを、ワークロードサイジングおよび見積のツールに組み込みました。AMD と Nutanix は、データベースと EUC のベンチマーク結果を共同で公開するとともに、任意で利用できる PoC もホストしています。
AMD と Nutanix は、AMD EPYC 9004 シリーズプロセッサの市場投入により、今後数四半期にわたる OEM パートナー各社とのビジネス機会とポートフォリオの拡大を見込んでいます。ぜひご期待ください。